【実子サイド】
私の名前は鈴咲実子。吹奏楽部に所属し

てる中学1年生のハイテンション&ポッ

チャリ娘。今まで好きになった人の数は

0人。だから、もちろん付き合ったこと

もない。でも、好きな人は欲しいと思っ

てるんだ!


「ねぇねぇ実子〜。私、全然智さんに話

しかけられないよ…。どーしよー。。」


「そんなの、フツーに話しかければ良い

んだよ♪ おーい!智さーん!!」

「何?」

「舞が、話があるって!」

「ちょ、実子‼︎何言ってんの?!」

「何?舞さん。」

「あ、いや…」


私はあっちに行っとこ〜♪

しばらくして、


「実子ー‼︎ありがとう♡智さんと話せた!」

「良かったじゃん!おめでとー♡」


こんな感じで、たくさんの友達の恋愛相

談をしている毎日なんだ。私自身恋愛し

たことない(したい)けど、友達の恋愛

の応援で十分なんだ。

私が持ってる情報によると、一番もてて

るのは大津智って人。野球部に所属して

る中学1年生の男子。イケメンで運動神

経も良くて、モッテモテ。でも無口だか

ら女子は話しかけづらいみたい。




中学1年生の冬休み明け、先生がとんで

もないことを言い出した。


「今から席替えするぞ〜!3学期の間は

ずっと同じ班にする!」

「「「「「えーーー?!」」」」」

「なんでー?」

「嘘でしょー?!」


あーぁ。これで1番前になったら最悪じゃん…



……やったぁぁぁぁぁ‼︎‼︎!1番後ろ♪


「実子〜。どこになった?」

「1番後ろ!優歌は?」

「1番前なんですけど‼︎マジ最悪‼︎」


この子は優歌。ちょー頭が良くて、可愛

くて、モテる自慢の友達。バドミントン

部に所属してる。


「あらら…。残念だね。

ま、私のところにいつでも話においで!私

1番後ろだから♡」

「うっざー!!笑

めんどくさいくらい来るからね?!」

「はいはーいw」


でも正直…優歌が近くじゃないとヤダな

…。誰が隣になるんだろ。