先に食べてろと言われても、真奈がいなければ、美味しく感じない。


だから、しばらく真奈を待っていると、真奈が自分のを持って戻ってきた。


「あれ?食べてていいって言ったのに…。」


「あぁ、真奈と一緒に食べたかったから…。」


「じゃあ、待たせちゃったよね?ごめんね?早く食べよっか!」


食べる時は、他愛のない話しをして食べた。




そして、俺の熱が下がるのには、結局3日もかかった。


夏休み中に真奈が辛い思いをするなんて、この時の俺、そしてもちろん真奈は知らなかった。