私はこれでも、今までは高嶺の花と、呼ばれてきた。 腰まである亜麻色の髪。 ぱっちり二重まぶたの大きな目。 長い睫毛に目の下のほくろ。 透き通った白い肌。 高い鼻に、ふっくらした唇。 細長い手足に大きな胸。 そう、紫苑はみんなの憧れの存在だった。