大好きなんです【短編集】



すると。


今まで黙っていた悠真が、チッと舌打ちをして相手のほうへ歩いていった。


やばい...!!


悠真を止めなくちゃ。


そう思うのに、体が動かない。


相手の女子達は、まさか聞こえてると思ってなかったみたいで、本人が来たことにびっくりしていた。



「おい」



悠真の低い声が、相手を威圧する。


3人共ビビりまくって動けない。



「おめーらに一花の何が分かる?

俺はこんなだから仕方ねえけど、一花は何にも悪くねえだろーが。

これ以上あいつを傷つけたら、許さねえ」



悠真の顔は本気で、静かだけどすごく怒ってるのが分かった。