大好きなんです【短編集】



「あった!」



探し出した" それ "を背中に隠して、大翔の前に立つ。



「はい、お誕生日おめでとう大翔!」


「えっ...」



ふふ、大翔驚いてる。


まさか、自分で自分の誕生日忘れてたのかな?


驚いた顔で、あたしからのプレゼントを受け取る。



「開けていい?」


「どうぞどうぞ」



あたしがあげたのは、スポーツブランドの腕時計。


お金をこつこつ貯めて、ちょっと豪華なものが買えたんだ。


それを見た大翔の顔は、驚きから笑顔へと変わった。