「じゃーね。

仕方ないからまた明日来てやる」


「もしもーしゆらさん、嫌がらせですか」


「日頃の恨みだよ馬鹿野郎」


「ふざけんな」



とわの言葉を軽くスルーして、部屋のドアを開ける。


その瞬間、むわっと広がる熱気。


あー、涼しい部屋から出たくないなあ。



「おい、ゆら。

エアコン付けてんだからちゃんとドア閉めろよ。

お前んちとは違うんだからな」



くっそう、腹立つ。


エアコンある勝ち組だからって調子乗んなよハゲ!!


という視線を送って、勢い良くドアを閉めてやる。



「てんめっ、もっと丁寧に扱え!!」



ドアの向こうから聞こえてくる声も無視無視。


ほんと幼なじみって面倒くさい。


もうほぼ兄弟みたいなもんだけど。


嫌がらせに、また明日もアイス食ってやろう。


そう思いながら、隣の自分の家へ帰った。










END.。.:*♡