大好きなんです【短編集】



二人で並んで、ベッドに腰掛ける。



「相変わらず綺麗だなー、この部屋」


「めちゃめちゃ頑張って掃除したんだよ!!

掃除しなかったらやばいよ」



あたしの言葉に、大翔はきょろきょろと部屋を見回してる。


なんか恥ずかしいんだけど...



「あ! そーだっ」



思い出した。


あたし、大翔に見せたいものがあるって呼んだんだった。


ベッドからぴょんと飛び降りて、机の中を探る。



「どーした真子?」


「ん、ちょっと待っててー」



その言葉に、大翔は素直に待ってくれてる。