大好きなんです【短編集】



見慣れた部屋のドアを開ける。


そして、勝手にエアコンを付ける。


何だかんだ言ってほぼ毎日来てるから、もはや自分の部屋みたいになってる。



「くつろぎすぎだろてめー」


「今更じゃん。

もうここあたしの部屋だし」



ベッドにダイブして、寝転がる。


やっぱり寝心地良いなー...ここ。



「待て待て、ちょっと何言ってんのか理解できんぞ」


「ごめん日本語のレベルが高すぎたか」


「そろそろ殴るぞ」



そしてあたしに向かって、拳を振り下ろしてこようとする。


キャー痴漢、と棒読みで言ってやれば、ほんとに肩を殴られた。


さすがに本気じゃないけど。