大好きなんです【短編集】



そんな今も、あたしはとわの家にいる。


とわが部活してる間に来て、ゆっくり涼んでた。



「チクショー...

俺がどんだけ部活終わりのアイスを楽しみにしてると思ってんだよクズ」


「日頃の行いの悪さだっつーの。

神様は見てんだよ、やっぱり」


「ああ神様、今すぐこいつに天罰を」


「馬鹿みたい」



何とも子供っぽいやり取りを続けるあたし達を、とわのお母さんは笑って見ている。


正直、とわのお母さんはかなり美人。


もう、あたしのお母さんとは違う。


とわも顔だけ見ればまともだもんね。顔だけ。