まさか告白だって気づいてんのか?


だとしたら、振るのかな。


そんなことを心のどこかで期待してしまう俺は、最低だ。


応援しようと決めたのに。



「ん、分かった...

じゃあ行ってくるね。ありがとう」


「ああ。行ってらっしゃい」



大月は俺に背を向けて、裏口へと歩き出した。


でも、少し歩いたところで振り返った。


視線がしっかりとぶつかる。



「宮田くん、今日はお疲れさま」



俺の好きないつもの笑顔。


ああ...やっぱり、こんな気持ちになるなら__


俺が先に言っとけば良かった。


そう思ったときにはもう、大月の姿は見えなくなっていた。










END.。.:*♡