大好きなんです【短編集】



次の日から、俺は今まで以上に練習に打ち込んだ。


恋愛の辛い感情は、野球で打ち消すしかない。


そう思った。


そんな俺を見て、他の部員たちも更に練習に励むようになった。


良いんだ、これで。


これで大会でも勝って、和輝と大月もくっついて...


それで良いだろ。


なのに何で俺は、まだこんなにスッキリしないんだろうか。