大好きなんです【短編集】



それからしばらくして、さすがに寒くなったので家の中に入った。


急いで二人でこたつに入り込む。



「あああ、さっみい」


「でも楽しかったよな!

章斗、何だかんだ言って結構楽しそうだったし」


「やっぱ寒いが勝つけどなー」



まあ確かに、あれだけ遊んだら身体冷えてしもーた。


章斗帰ったらすぐお風呂入ろ。


そう思ってこたつでもぞもぞしていると、章斗が急に立ち上がった。



「ん? どーしたん?」



うちの問いにも答えず、章斗は私の背後に歩いてきた。