大好きなんです【短編集】



「見てみ、光?

俺の雪だるま、でかいじゃろ」



章斗の隣には、うちの背と同じくらいの大きい雪だるまが立っていた。


章斗...


本気になりすぎじゃろ。



「でも顔の可愛さはうちの雪だるまの勝ちじゃな」


「あ、顔...

全然考えてなかった」



二人で顔を見合わせて吹き出す。


ほんま、章斗と一緒に居る時間が一番幸せ。


しょーもないことがいちいち楽しい。


章斗の笑顔は、うちを元気にしてくれる。