大好きなんです【短編集】



「光(ひかる)、これはやばいって。

今日はやめよーや」



外に出てからも、章斗は動こうとしない。


まあ確かに雪が降り続けて寒いけどさ。



「動いたら暖かくなるじゃろ!」


「ほんまかー?」


「ほんまほんま」



試しに、そこら辺に積もってた雪を丸めて章斗に投げつけてみる。



「うわっ! つめた!」


「ほら、やられっぱなしで良いんー?」



始めは抵抗してた章斗も、だんだん悔しくなってきたっぽい。


ついに章斗もうちに雪を投げ返してきた。