「緊張してんの? 小野寺サン」


「バカ」


「チューはしないから安心しなって」


「アホ」



何なのこいつ...!!


そのまま睨みつけていると、相沢は前髪を元に戻して地味男に変身した。


あの綺麗な目が隠れて見えなくなってる。


やっぱり前髪の印象って大事なんだね。



「ねえ」


「ん?」


「何で私にはほんとの姿見せてくれたの」


「さあ、何ででしょーね」



相沢の口角が少し上がる。


私はまだまだ全然、相沢の事を知らない。


これからもっと知りたいって思う。


私、地味男に恋しちゃったかもしれない。










END.。.:*♡