大好きなんです【短編集】



落ち着け、私。


とりあえず一番気になるのは...



「何でこんなかっこ良いのに、わざわざ地味な格好してんの?」


「んー、こっちのほーが楽しいから」


「何それ。意味わかんない」



イケメンのほうが楽しいに決まってるのに。


何考えてんだろ、ほんとに。



「地味男より今のほうが良いと思う?」


「当たり前じゃん」



そう言うと、相沢はにやりと笑って、更に顔を近づけてきた。


待って、近い近い近い!!


イケメンになっただけで何か緊張してきた。