放課後、静かな図書室。
「あー...だっるい。帰りたい」
私・小野寺かよ(おのでら)は、図書委員の友達の代わりで、今日だけカウンター当番をしている。
でも、全ッ然人来ないし...
やる意味あんの? これ。
そんな時、タイミングを見計らったかのように、司書の先生が立ち上がった。
「小野寺さん、私会議に出てくるからここ頼むね」
「あ、はーい」
司書の先生も出て、図書室はいっそう静かになった。
あーあ、ほんとに暇。
ちょっと本でも読んどこうかな。
そう思って、カウンターを離れる。
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