坂本は小さく息をはいた。 「でも...私も申し訳ございませんでした。 お嬢様の傍にお仕えできなくて」 「それはっ、」 「私、執事失格でございます」 明らかに落ち込んだ顔の坂本。 執事失格なんて、全然そんなこと思ってない。 元はといえば、私が全部悪かったのよね。 謝らなくちゃ。 ゆっくりと、口を開く。