大好きなんです【短編集】



「ここの問題は分かっとかなきゃなー。

...よし。じゃあ後で西峰は職員室に集合」


「え?」


「分かんないとこ、俺と一緒に補習しよ」


「ほ、ほしゅっ...!?」



補習!? 先生と二人で!?


いきなりの急展開に、頭がついていけない。


今の私、絶対真っ赤な顔してるんだろうな。



「分かった? ちゃんと来るんだぞ?」



先生の言葉に大きく頷く。


どこからか、女子達の「いいなー」という声が聞こえてくる。


やばい...!!


嬉しすぎるよ。


こんなに都合良くいくなんて、逆に怖い。


でもそんなことより、とりあえず放課後が楽しみ!!


それから後の授業は上の空で、全然集中できなかった。