そんな先生に対して私は、クラスの中でも地味で目立たない女子。 きっちり結んだおさげヘアー、膝下丈のスカート。 お喋りも苦手だし、友達も少ない。 勉強も運動も、特別できるわけじゃないし... だから、先生だってこんな私のことを見てくれてるはずが無い。 それでも先生を想う気持ちは誰にも負けないよ。 「よし、じゃあこれで今日は終わり!」 古文の授業が終わった。 あ... 次、数学だ。 その二文字を見ただけで、私の心臓はうるさくなる。