「ごめんなさい、疑ったりして」
深く頭を下げて謝る。
そんな私に向かってかけられた言葉は、
「ほんとだよ。
俺、仕事頑張ってんのにそんな濡れ衣着せられてさ」
「ごめんなさい...」
だいくんの言うとおりだよ。
もう、どうして良い奥さんになれないんだろう。
「でも、俺の方がごめんなさい」
え? 何でだいくんが謝るの?
だいくんは何も悪くないのに。
「愛結、辛かったよな。
一人で寂しかったよな。ごめんな」
そうして、私の頭をポンポンと撫でてくれる。
「ううん...こちらこそだよ」
「よし。これでおあいこだな。
せっかくのグラタンが冷めるから早く食べよ」
そして、柔らかい笑顔を向けてくれる。
この人の奥さんで本当に良かった。
これからもずっとだいくんを支え続けたい。
これが最後の恋でありますように。
END.。.:*♡

