大好きなんです【短編集】



どうしたんだろ。


こんな言葉もらえると思ってなくて、涙腺がうるうるしてきた。


『絶対デキてるよね』


昼間に聞いた言葉が思い出される。



「うう...っ」



急に泣き出した私を見て、だいくんは驚いて食べる手を止めた。



「あ、え、どうした?」


「...う、あー...だってぇ」


「ん? 言ってみ」



この優しい声に、言葉に、笑顔に、何度助けられたんだろう。


いつだってだいくんは弱い私を支えてくれる。