大好きなんです【短編集】



その腕の温もりが幸せで。


ずっとこうしていたいな、なんて考えちゃう。



「ははっ、やっぱり真子ちっちぇ」



至近距離で頭上から降ってくる声に、いちいちドキドキさせられる。



「うるさい巨人!」


「巨人言うな!

でもまあ...俺らはこのサイズ感が良いのかもなー」


「うん。大翔があたしくらい小さかったら嫌だね」


「さすがにそこまで小さくはならねーよ」



また馬鹿にして...


でもこんな会話でさえも愛しく感じるんだから、あたしって相当重症だね。