大好きなんです【短編集】



パスタ屋さんを出た後、私はまっすぐに家へと帰った。


この数十分でいろんなこと聞いちゃった...



「はぁ...」



ついため息がこぼれる。


こんなことじゃあ、絶対にだいくんに心配かけちゃうよね。


無理矢理にでも、笑顔を作らなきゃ。


私の為に仕事頑張ってくれてるんだから。


『私と仕事、どっちが大事なの?!』みたいな奥さんにはなりたくない!


私が大事だから、仕事頑張ってくれてるんだよね。


そう自分に言い聞かせて、部屋の掃除にとりかかった。