「うおぉ…暑っ」





真上でギラギラと輝く太陽の光に手をかざし、目を細めながら、雲一つない青空を見上げた





ネットで調べて、日本より少し暑いぐらいって知ってたけど、これは想像以上に蒸し暑いわ





とっととタクシー拾って、暑さから避難しようと、タクシーがたくさん止まっている一角へと向かった






「Excuse me」





*美咲は、幼少期から海外へ頻繁に旅行に行っていたので、日常会話程度の英語は話せます。しかし、書いてる人の英語の能力、主にグラマーが酷いという事情で、ここからの会話は英語を話していますが、全て日本語で書かせてもらいます*







「この場所まで行きたいんですけど…」






こちらに来る前にあらかじめキャシーさんに聞いた住所が書かれてある紙を運転手さんに見せると、彼は『Gotcha』と返事をして、後部座席のドアを開けてくれた





わたしが後部座席に座ると、タクシーはゆっくりと発車された





流れゆく景色を窓から眺めていると、相当機嫌がよかったのか、気付かぬうちに鼻歌を歌っていると、運転手さんが話しかけてきた






「随分楽しそうだね、ニューヨークは初めてなのかい?」





「いえ、ニューヨークには以前訪れたことはあるんですけど…でも、今日やっと会いたかった人と会えるんです」






翔くん、わたし来たよ





あなたに会いにニューヨークまで