屋敷に戻ると、翔くんが旅立ってしまい目に見えてしょんぼりしているわたしに使用人さんたちは温かい言葉で出迎えてくれたが、あぁ本当に翔くんいないんだなぁと実感してしまい、更に気落ちしてしまい、ますます彼らを心配させてしまった
食事の時も、いつもならデザートまで綺麗に平らげるのだが、食欲が全然なくて半分も手を付けられなかった
極めつけは夜、寝るとき
昨日までは翔くんが帰ってくるまで出来るだけ遅くまで起きてようとするのだが、翔くんは今日から三か月間この屋敷に帰ってこないので、そんな努力も意味もなくわたしはいつもより2時間も早く布団の中に潜った
夜更かしは美容の天敵だもんね
これを機にお肌すべすべにするのもいいかもしれないと気を紛らわせるも、大きすぎるベットのせいで空いている隣のスペースがいやでも気になってしまう
心なしか少しだけ肌寒い
わたしはもそもそと布団から起き上がり、ソファーに置いてあるくまのぬいぐるみ、熊次郎を抱き上げそのままベットに戻った
熊次郎をぎゅっと抱きしめると微かに翔くんの匂いがする
本人は気付かれてないと思うけど、翔くんは時たまものすごーく落ち込んだ時にこっそりと熊次郎をぎゅーっと抱きしめているのだ
わたしを抱きしめてくれればいいのに!!と思いながらも、情けない姿をわたしに見せたくないという翔くんの気持ちをぶち壊したくないので、陰ながらその姿をこっそり眺めて、写真を撮らせてもらっている
そんな熊次郎を抱きしめたら多少は気分が晴れると考えたが、どうやら逆効果だったらしい

