こうしてはおられないと美咲がこの場に辿り着く前にとっとと逃げようとしたが
「翔くーーーーーーーーん!!!」
本当にものすごい速さでこちらまで走ってきた美咲に後ろから勢いよくタックル…ではなく抱き着かれた翔は危うくその反動で倒れそうになったが、なんとか踏ん張ってみせた
「ふえぇぇぇ、翔くん!!めっさ久しいよ、翔くんの温もりが直に感じられれるよ!!」
背中に抱き着きながら頬をすりすりと擦り付けてくる美咲は大変可愛らしく、その小さな頭をわしゃーと撫でまわしたい気持ちだが
如何せん外だし、目の前に輝もいることで迂闊に手が出せない
翔が溢れる美咲に対する愛情をぐっと堪えていると、美咲は顔を翔の背中に埋めさせながらくぐもった声を出した
「ぜーったいに放さないんだから!!アメリカになんか行かせないもん!!!」
やはりこの話になるかと、翔は少しばかりため息を吐いた
ちゃんとそのことについては説明しているにも関わらず、美咲は聞く耳を持たず、ここ最近会うと必ずべったりとひっついてくる

