幼なじみ結婚EX







一方そのころ、美咲と同じように彼女への気持ちを断ち切れないでいた翔は、恐ろしく沈んた気持ちで役員会の集合場所へと向かっていた






美咲を突き放したのは自分だとわかっている、わかっているのだけど…







『いつかまた運命の人に出会えるかもしれないもんね』







先ほど耳にした美咲の声でこの言葉が耳の奥で繰り返し再生される





いや、それでいいのだ





こんな自分勝手な理由で自分をずっと想ってくれてた美咲を突き放した最低な男だと忘れて、次の相手を見つけて幸せになってくれればそれでいい






それが一番だと頭の中では理解しているはずなのに、それを考えるだけで胸がとてつもなく痛む






美咲が一か月間、翔に会いに行かなかったということは翔も美咲の姿を一か月間見ていないということ





そしてそのことは美咲同様、未だに美咲が好きでしかたがない翔にとっても大ダメージだった






今日、中等部で役員会があると聞かされた時に真っ先に思い浮かべたのも美咲のことで、少し寄り道して美咲を一目だけでもいいから見たいと思った自分が馬鹿だった





一か月ぶりに見た美咲はやっぱりどうしようもなく愛おしくて、未だに自分のことを忘れられないと涙を流す姿に最低なことだが喜びもあった





だけどそのあとに友人に慰められてからの、開き直ったあの発言





しつこいようだが、あの言葉が当分の間胸を痛めつけるのは間違いない