「一目でもいいから、翔くんの姿を見たいなぁ…」
「…、そしたら何か変わる?」
「へ?」
いきなり聖美の声のトーンが変わり顔を上げると、そこにはさっきとは違う少しだけ真面目な顔した聖美がわたしを見下ろしていた
「もし次に翔くんに会えたら、美咲はその未練を断ち切れるの?」
「…それは…」
そんなの無理に決まっている
でも諦めなきゃいけないのだ
諦めなきゃいけないってわかってるのに、こんなにも翔くんが好きで好きでたまらない自分が恨めしい
また目頭がじわぁと熱くなると、聖美が子供をあやすようにいいこいいこと頭を撫でてくれた
「そんなにつらいならさぁ、今すぐ嫌いにならなくたっていいじゃん。今はまだ好きなままでも、時間が経てばきっと新しい恋だって出来るかもしれないんだし。無理しなくてもいいんだよ」
「…新しい恋…」
それっていつになるのだろうか

