部屋に連れ込まれると、父さんは少し驚いた表情をしたが、すぐにいつもの仏頂面に戻った
「何の用だ?」
「あの、この資料を確認して欲しくて・・・」
つい最近、和解らしきものをしたがやっぱりまだ面と向かって話すことに緊張してしまう
美咲には父さんは意外に話しやすい人だから、そんなの気にせずにガンガン話しかければいいと言ってくれたが、生まれてきてからずっと親子らしい会話なんてしたことがなかったので、急にそう言われてもどうすればいいかわからない
ので、今も前のままの状態である
でも前よりは少しだけ父さんの言葉から発せられる棘が和らいだ気がする
本当に少しだけだけど
持っていた資料を渡そうと抱えていたそれを持ち替えると、いきなりそれがキャシーの手によって奪われた
「カケル!!あなたはこんなもののためにここにいるのではアリマセン!!」
そんなわけのわからないことを言い放ち、キャシーは奪った資料をぽいっとそこらへんに投げ捨てた
「いや、本当に大切なものだから・・・」
「アナタは今から、わたしとボス、どっちが正しい発言をしているのかを判断してもらいます!!いいデスネ?!」
いいですねも何も、確実に俺に拒否権を与える気はないだろうが

