こんなことで悩んでいる時間も勿体ない
もう何を言われても仕方がない
多少形が崩れていても、注いだ愛情は天下一品なのだからそこをアピールしまくればいい、うん!
「翔くん、どうぞ!!」
色んなことに開き直ったわたしは酷い有様のチョコレートの箱を差し出した
それを受け取ると翔くんは恐ろしいぐらい無反応でじーっとしているので、色々と吹っ切れたはずなのにまた胸がバクバクと鳴り始めた
あぁ…もしいらないとか言われたら…
翔くん、昔から超一流のシェフの作ったお料理しか口にしたことないから、舌が肥えてそうだし
そもそも翔くんって甘いもの食べれたっけ?
今まで散々チョコレート渡してきたのに今更?でもわたし翔くんが目の前でわたしのあげたチョコレートを食べてるとこなんて見たことない
「…もしかしてこれ、美咲が作ったのか?」
「ふぇ?あっ、うん…」
結構長い間沈黙が続いた中で翔くんからの質問
あれ?そういえばわたし、手作りなんて言ったけ?
確か、バレンタインとはいったよ、チョコレートとも言ったよ
だが、『美咲お手製』など一言も言っていない
つまり見るからにして市販のものにしては不恰好すぎるぜってことかな?
あははははは

