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「うげっ、溶けてる…」
あの後、わたしのラブコールに根負けした翔くんは部屋から逃げ出そうともしなくなったので、既にバレンタインは過ぎているが折角作ったチョコを食べて欲しかったが、どうやら部屋の暖房が効きすぎていて、チョコが溶け始めていた
「どした?」
「ぇ!?な、なんでもないよ!」
さっきまではしゃいでいたのに、急に静かになったことを不思議に思った翔くんが様子を窺ってきたので、わたしは急いでチョコを隠した
どーしよー
翔くんに美味しいチョコを食べてもらおうとしたのに、こんな有様になってしまった代物を献上するわけにはいかない
しかもさっき思っきし堂々とバレンタインチョコとして渡してしまったから、また後日というわけにもいかない
うぅー、翔くんはあんな素敵な花束をくれたのにわたしときたらこんな溶けかけのチョコレートしかあげられないのか
今すぐにでも作り直そうかな…、でも翔くん明日も早いと思うからそんなに時間かけられないし
うーん…うーん…

