翔くんの反応はというと、数秒の間チョコレートの箱を凝視していたが、何かを思い出したのか、少しぎこちない動きであるものを手に取って、それをわたしの前に差し出した
「その、いつも貰ってばっかりだから、これ・・・」
差し出されたのは真っ赤なバラの花束で、これだけでも吃驚なのに、次に続かれた言葉で更に驚かされる
「あ、愛してるよ。美咲」
・・・へっ?
ボーンボーン
普段言われ慣れていない言葉が発せられ、一瞬思考が停止してしまった隙に時計が0時を告げる鐘を鳴らした
「・・・じゃあ、これで」
「えっ!?ちょっと、待って!!」
恥ずかしさなのか、顔を真っ赤にさせた翔くんが自分の寝室なのに何処かへ逃げようとするその背中にわたしは飛びついた

