花束を買うか買わないか相当悩んでいたおかげで屋敷に戻ったのは相当遅い時間で、今日があと数十分で終わる
屋敷に入るなり、桂が出迎えてくれたが、花束を持っている俺に少し驚いている様子だった
が、すぐににこやかに微笑んできた
どうやらこの状況で俺の考えていることを瞬時に把握したのか、特に何も言わずにさささと寝室まで誘導された
幼少期からお目付け係として俺の世話をしている桂には全て御見通しのようだ
だが、最近この時間帯に帰ると美咲は既に眠っていて、今日起きてるかどうか・・・
寝室に入ったが、案の定美咲は熊次郎に抱き付いたまま眠りについていた
やっぱりなぁ・・・
寝ていたことに落胆してしまったが、でも少しだけホッとする
実は花束を買ったのはいいが、心の準備をまだしていない
普段あまりにもこういうことをしないおかげでさっき寝室のドアを開けるときもかなり緊張した

