バレンタイン前日の夜
今、わたしはドキドキと胸を高鳴らせながら、さっちゃんの反応を待っていた
トリュフ作りの修業を始めて既に一週間
さっちゃんは本当にスパルタで、何度も挫けそうになったが、翔くんへの愛を胸に頑張ってきた結果、見た目もお店で売られているような綺麗なトリュフが作れるようになり
あとはさっちゃんが納得する味になっているかなのだが・・・
ここが中々の難問
さっちゃんはお菓子作りの天才が故にお菓子の味には相当厳しい
他の食べ物に関しては寧ろ味音痴なのに、お菓子だけは舌が肥えている
その舌でじっくりとトリュフを舐めつくし、カッと目を開けたさっちゃんはガシッとわたしの手を掴み
「おめでとうございます、美咲様!!トリュフに関して、幸が美咲様に教えることはもうありません!!美咲様はトリュフマスターになられたのです!!」
「ほ、本当?!よ、よかった・・・」
トリュフマスターになりたかったわけではなかったが、さっちゃんのお墨付きが出たので、とりあえず明日のバレンタインに間に合ってよかったと胸を撫で下ろした
この手作りトリュフを明日、翔くんに・・・
むふふふ
想像するだけでも楽しみ
翔くん、いったいどんな反応をしてくれるかな~?

