ある日のこと、どこからともなく美味しそうな匂いが漂ってきて、その匂いを辿ると、さっちゃんが厨房でケーキを焼いているところを見つけた
さっちゃんが作るお菓子はどれも本当に美味しくて、出会ってからは毎日のようにお菓子を作ってもらい、おかげでここ数週間で体重がだいぶ増えました・・・
今も袋の中のカヌレを全て食べてしまい、お腹のお肉をつまみながら自己嫌悪に陥りかけたが、今はそんなことよりも!!
「それじゃあ、さっちゃん!!ご指導のほどをお願いします!!」
「はい!!幸、美咲様のお役に立てるように頑張ります!!」
こうしてわたしたちのチョコレート作りが始まった
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「まずはですね、美咲様はお菓子作りの初心者なので、簡単にトリュフなどはいかがでしょうか?」
「トリュフかぁ・・・うーん、わたしに出来るかなぁ?」
巧叔父さんのお見舞い時にりんごの皮むきをマスターしたが、それ以外のことはからっきしダメなわたし
トリュフとか、今までどんな過程でこれが作られているんだろうなんて考えたことがないから、作れるか少し不安
「大丈夫ですよ!どんなことでも失敗を恐れずにです。材料ならたくさんあるし、それにお菓子作りに一番大切なのは愛です。美咲様が翔様を大切に想っている気持ちが大切なんです」
眩しい笑顔でそう言うさっちゃんに励まされ、わたしは自分の頬を叩く

