奏雨は、なるべくフレンドリーに見えるように自己紹介をした。

 最初から印象が悪いと友達の1人もできなくなってしまうかもしれないと思ったからだ。

 すると、質問がとんできた。

「背、高いけど何センチあるんですかー?」

「えーと、171…くらいですね。」

 奏雨がそう答えると、教室が一気にざわめいた。 

「いいなぁ…。」

「七頭身あるよ!」

「え!モデル並みじゃん!」

「モデルはやってるんですかー?」

「いえ、モデルはやってないです。」

 すると、また教室がざわめいたので、奈都がその場を纏めた。