銀猫ー最強歌姫の再来ー

「うん。それはね、その不可解な出来事が起こっている場所が全て僕らのクラス、二年三組なんだよ。」

「そうなの…。」

「で、今日四条が転校してくるクラスが二年三組だから、四条に何かあったらいけないから一応ボディーガードしてるんだよ。」

 陽樹が言い終わった時、奏雨は何か音を聞きつけた。

 奏雨は慌てて立ち止まり、音のする方を見極める。

 それは、此方へ飛んで来ている音…。

 明らかに音速をも超えるスピード。

 そして、飛んでくる位置は明らかに奏雨を狙っているモノの位置。

「っ…。」

 陽樹や奈都は気付いていないようだが、突然奏雨が立ち止まったので、不思議な表情をしている。