「そう言う事だ。まぁ、ここに1人で残しておくのも心配だ。学校、俺らと行くか。」

 ルイにそう言われた奏雨は、静かに頷いた。

 (大企業の息子みたいだし、少しは甘えてもいいよね…?)

 そんな事を考えながら、奏雨はルイ達を見上げた。

「みんな…ありがとう。これから、よろしく。」

 そう言って、奏雨はふわりと笑った。

 ルイは、奏雨の頭をポンポンと撫でて見ると、奏雨は気持ちよさそうに目をほそめた。

「うわぁ、猫だ。」

「猫だな。」

「猫みたーい!」

「かわっ………猫だな。」

「な、何!皆して猫、猫って…。」