銀猫ー最強歌姫の再来ー

 (この人がリク…。ピーマンが苦手って、子供みたい。)

 奏雨はそう思い、バレないようにクスリと笑った。

「俺も幹部で峰岸恭也ーミネギシ キョウヤーリクと同じように、ミヤと呼ばれてる。好き嫌いは特にない。よろしく。」

 クールで黒縁メガネ。

 そんな恭也の趣味は絶対読書だと、奏雨は思った。

「じゃあ次は俺!俺は榊蒼ーサカキ ソウー。蒼って呼び捨てでいいよ。あ、幹部ね。好きな食べ物はミカン!嫌いなものは特になし!よろしくな。」

 蒼は、奏雨から見ると赤髪でちょっとチャラそうだが、兄貴肌な印象だった。
  
「と、まぁこんな感じだ。他の族よりは人数が少ないかも知れんが気にしないでくれ。今度下っ端達も紹介するからな。」

 ルイはそう言って、奏雨へと向き直った。