銀猫ー最強歌姫の再来ー

 リクと呼ばれていた男が、私を見てそう言った。

 少し、間があったのは、先程までボサボサで見えなかった奏雨の顔が、とても美しいものだったからだ。

 誰もがその美しさに息をのんだ。

 光に反射して輝く銀色の髪。

 瞳は、右が銀色で左がアクアのオッドアイだ。

「私は、四条奏雨ーシジョウ カナメー。もう一度言うけど…ここに、入れて欲しい。」

 暫くしてから、ルイが口を開いた。

「…分かった。ここに、凰華に、入れ。」

 そう言われた奏雨は目を輝かせた。

「い、いいの…?」

「あぁ。今日から仲間だ。」

「やった…。ありがとう。」