ー奏雨side

 ザァアアァ…

 ぬるめのお湯で、体を流す。

 奏雨は、不意に顔を下へと向けた。

「いつまでも 忘れたくない ずっと ずっと 君のそばにいさせて…」

 そんな歌を歌いながら、一粒の涙が頬を伝った。



「えっと…これは…」

 風呂から出ると、ぶかぶかの衣類が置いてあった。

 奏雨の身長は女子の中では高い方の、170センチ。

 だが、ルイの身長は185以上はあった。

 流石に大きい。

「あ、出てきた……ね。」