彼女は一体何者だろうか。

「入れてって言っても、別にただいるだけじゃない。それなりに対術だって習得している。家事だってやる。できるだけ、力になれる事はする。……それでも、ダメ?」

 ルイの顔を伺うように、彼女はそう言った。

「とりあえず風呂入れ。んで、その間にメンバーと話し合うから。」

「…ん。分かった。服脱ぐから出てって。」

「はいはい。」

 そう言って、ルイは脱衣所から出た。

 その時、一瞬振り返ると、彼女の背中に何か青い物が見えた気がした。

「ルイ、どうするの?」

「仲間に、入れてやろう。」

 戻ると、すぐにリクがそう言ってきた。

 ルイの返事に皆驚いたが、リーダーが言うならば、と皆頷いた。