「…告白、しないの?」


腕を組んで、じっと
私を見つめる彩花ちゃん



「む、無理だよっ」


慌てて、首を横にふる

告白だなんて…恥ずかしい…っ




「それに…、一之瀬くんには
 好きな人がいるんだよ?

 せっかく少し仲良くなったのに
 告白して、困らせたくないな…」



そう…、一之瀬くんには好きな人がいる


隣の席になってから
よく相談されてるんだ


年上の、美人さんで
一之瀬くんにお似合いの人



私なんて、到底届かないよ…




えへへ…、と作り笑いをして
彩花ちゃんを見る




「…もー…、千佳は優しすぎ…」


困ったように眉を寄せて
私の頭を撫でる彩花ちゃんは



「辛くなったら、相談してね」


そう言って、柔らかく微笑んだ