1日が終わり、放課後となった。 多くの生徒は部活動でそれぞれの場所で活動している。 また、部活動に入っていない生徒は家路につき、 校門に姿を見せているのは、つばさだけだった。 つばさは、腐食している桜の太い幹に手を当て、 優しく撫でた。 つばさの瞳からは涙が溢れる落ち、桜の幹に滴り落ちた。 つばさは、意識を失い幹に寄りかかるように倒れ込んだ。