愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~


「田中君…、あのさ…。」

「何?」


こんなこと、正直いいづらい。


「最近可笑しいよ」


「どうした、急に。」


「何だか雰囲気が違って見えて。」


「俺は何も変わってないよ。…けど、千尋の言う通りかもしんない。生徒会の仕事忙しくてさ、先生の御機嫌も最近悪くて。」


田中君の口からその言葉が出た。

「俺、生徒会長して皆からの信頼裏切れないんだ。ニコニコしてれば先生だって信頼する。だから仕方ないんだよ。」



やっぱりそうだ。
田中君だって、嫌なことある。


「疲れたら疲れたでいい。田中君は田中君だよ。」


「……ありがとう。」