むかしむかしあるところにとても幸せな家族がいました。





ある日、母親に重い難病がかかりました。
その時代はまだその病気を治す薬がありませんでした。


愛する妻の為に父親は必死になってお金を稼ぎ、少しでも生きて欲しいと寿命を延ばす魔法の薬を手に入れたのです。


しかし、母親は3年後に息をひきとりました。


愛する妻を失った父親は娘を連れて遠くへ出ようと思いました。


ですが、娘の祖父祖母はそれを固く拒みました。



母親を失って可哀想に思った祖父祖母はもうどこえも連れて行かないと決めたのです。