「夜道、歩こ!」 星を見上げて、歩いて。 それが初めてのことだったから尚更楽しかった。 もう、桜も散るだけなのか…。 「んじゃ、またな。」 「明日からまた頑張って。」 さゆりと恭太郎が帰って、残された私と田中君も歩き始めた。 「ごめんな、急に。」 「いいの、楽しかったから。」 田中君を見ると、何だかいつもと違うのが分かった。 今の田中君を色で例えるなら白だ。 そう、ただ何も考えない穏やかな白。