愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~


昨日のことから一息して、今日は進路調査がある日。


私は獣医師になりたい。

そう、あの日の朝の事は今でも忘れない。
今でも思い出すと涙が溢れてくる。


13歳だったななは人間で高齢者だ。
もう体が弱って寝たきり状態で食事も取れなかった。


ある日の夜、ななはずっと吠えていた。
一生懸命に夜中まで吠え続けていた。

魘されていたのか分からない。

視力、聴力、嗅覚もおちていき私達がどこにいるかも分からない。

『はやく楽にさせてやりたい。』

辛そうにしているななを見ていた祖父は毎日よく語りかけていた。