愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~



「教科係は花田千尋、」


「はい、」


席を立った。


「――――と、柴田夕日。」



ありえない。
沢山選択肢はあったじゃない。


「柴田夕日?」


「あ、……はい。」


「よろしくな、」




このクラスには私を抜かして39人でしょ?

偶然過ぎて笑えてきちゃうよ。


胸がそわそわして落ち着かない。